第151回テーマ:ダーク・ドルドラムズ

⒈ VREの低出力事業 風力や太陽光発電といった変動性再生可能エネルギー(VRE)設備の設置が世界的に急拡大している。その結果、電力システムはこれまで以上に気象や気候の変動に左右されるようになると考えられる。このような電力システムの転換の中で、近年、…

第149回テーマ:水素製造技術

1.さまざまな水素製造技術 令和5年(2023年)改訂の「水素基本戦略」では、供給拡大のため、国内水素製造基盤の確立と、海外製造水素の活用を同時に進めていくことが重要とされた。この水素には様々な製造法式がある。 現在、水素は主に、製鉄所やソ…

架空地線

架空送電線の一番上に設けられている金属線で、落雷による設備被害を防止する役割がある。雷が架空地線に直撃した場合、落雷による電気は架空地線を伝わって流れ、鉄塔を経由して地面に流れることで電線に落雷時の電気が流れないようにしている。 架空地線の…

技術士試験、事始め

私は今年50歳を迎えた技術者。定年までの足音も聞こえ始める年頃ですが、有難いことに健康にも恵まれ、まだまだ若い者と話していても負ける要素が見当たらない(と思う)。映画トップガンでは10歳も年上のトム・クルーズ先輩もまだまだ現役だ。 「私にはま…

需給ひっ迫警報2時間遅れ

経産省、有識者会合で検証 東京電力管内で2022年3月22日に起こった電力需給逼迫について、原則として前日午後6時までに発出する電力需給逼迫警報が2時間遅れ、自治体や企業に節電の協力を得にくくなり、事態が悪化した。 前日の午後8時に節電要請されても企…

本質安全防爆技術

1.ツェナーバリア 自己電流をグランドに流転するための本安接地(第A種接地)がCENELEC(欧州)、BASEFA(英国)、FM(米国)では要求されている 接地点間の電位差によるスパークを防止するために、危険場所回路(本安回路)は500Vrmsの絶縁耐圧が必要 安全場所側回…

エンジニアとしての過去、現在、そして未来へ

現在、技術士(電気電子部門)と電験一種の勉強中です。 電験三種 理論 電力 機械 法規 平成22年度 不合格 合格 合格 不合格 平成23年度 合格 ** ** 不合格 平成24年度 ** ** ** 不合格 平成25年度 ** 不合格 合格 不合格 電験二種 理論 電力 機械 法規 二次…

【出典】朝日新聞 2021年4月28日夕刊 地域間送電容量2倍へ最大4.8兆円 国の認可法人「電力広域的運営推進機関」は28日、地域間で電力をやりとりする送電網の強化について検討会を開いた。送電線の容量を現在の約2倍に増やすため、投資が必要との試算…

【出典】朝日新聞 2021年4月28日夕刊 老朽原発再稼働福井県知事が同意 運転開始から40年を超える関西電力の老朽原発3基について、立地する福井県の杉本達治知事は28日、県庁で記者会見し、再稼働に同意すると表明した。東京電力福島第一原発事故後、原…

【技術士】過去問チャレンジ(H30建設-道路Ⅱ-2-2)

無電柱化は重要な施策であり、近年の災害の激甚化・頻繁化、高齢者・障害者の増加、観光需要の増加等からさらに必要性が増している。中核市において無電柱化の計画・設計を担当する責任者として、下記の内容について記述せよ。(1)無電柱化を優先整備すべ…

【技術士】過去問チャレンジ(H30機械-動力エネルギーⅡ-2-2)

再生可能エネルギーの利用拡大が注目を集める中、バイオマスや風力等、数々の再生可能エネルギー発電設備の導入が検討されている。あなたは風力発電事業の検討を行る技術責任者に任命されたとして、以下の問いに答えよ。(1)導入検討の際に調査すべき内容…

技術士キーワード

【調査研究委員会レポート】 多端子連系をはじめとする直流送電の最新技術動向調査専門委員会 ◇要素技術 交直変換器(各種MMCなど) 各種変電装置(ブレーキチョッパ、DC/DCコンバータ、潮流制御機器など) 直流用開閉器、(断路器、遮断器) 直流ケーブル ◇…

技術士第二次技術論文の書き方

1.論文を書く基本姿勢(1)読みやすく書く ◇書きたいこと、書けることを書くのは自己満足でしかない ◇技術者ではない一般の人にも分かりやすく説明する姿勢と能力が問われる ◇試験委員は、自分の評価が受験者の合否に直結するという精神的負担の中で、 短…

洋上風力発電に適用される送電ケーブル

1.はじめに 近年、洋上風力発電が再生可能エネルギーとして注目されています。洋上風力発電は、その名の通り海に風力を設置しますが、その設置形態によって着床式と浮体式に分かれます。着床式は発電用風車を海底に固定するシステムですが、浮体式は発電用…

デジタルツイン

1.はじめに デジタルツインとは、現実世界の対象物と対になる双子(ツイン)をサイバー空間上に構築し、モニタリングやシミュレーション等に用いる技術であり、IoT(Internet of Things)技術の成長に伴って、航空業界や製造業における保守や設計等への活…

AI技術によるメガソーラーの保守点検

固定価格買取制度(FIT)の導入や電気事業法の改正による保安規定の緩和など、環境配慮の観点からメガソーラーの稼働プラント数が急上昇してきた。その出力も競うように高くなり、この10年間で100メガワットを超えるプラントまで誕生している。太陽電池モジ…

ブラックアウト

北海道胆振(いぶり)東部地震では、ブラックアウトによる経済的損失が発生した。「ブラックアウト」はなぜ発生したのだろうか。 平成30年9月6日3時7分、北海道胆振地方中東部においてマグニチュード6.7の地震が発生し、北海道で初めて震度7を観測した。 地…

集光型太陽光発電システム

地上設置型太陽光発電システムの架台は、大きく分けると、近年よく見られる平板固定架台、東から上を向いて西に追尾する平板一軸追尾架台、そして太陽を追尾する集光二軸追尾架台の3つがある。集光二軸追尾架台は集光型太陽光発電システムとも呼ばれる。 集…

バーチャルパワープラント(VPP)

需要家側エネルギーリソース、電力系統に直接接続されている発電設備、蓄電設備の保有者もしくは第三者がそのエネルギーリソースを制御(需要家側エネルギーリソースからの逆潮流を含む)をすることで、発電所と同等の機能を提供する。その仕組みは、あたか…

エンジニアとしての過去、現在、そして未来へ

現在、技術士(電気電子部門)と電験一種の勉強中です。 振り返りのため、これまでの経緯を記録として保存しておくことにします。こう見ると、仕事の合間と言いながら時間かかりすぎの感が強いなあ。 電験三種 理論 電力 機械 法規 平成22年度 不合格 合格 …

平成29年度技術士第一次試験合格証

平成29年度技術士第一次試験に合格証が、成績通知書と共に届きました。 結果は以下の通りで、合格基準50%をギリギリ通過した感じですが、第一次試験は第二次試験への通過点でしかないので、これはこれで割り切って次へ進みます。 成績及び結果 科目 (配点…

【技術士】技術士第一次試験・第二次試験合格のポイントー受験対策のポイントと対策講座ガイダンスー

2017年12月9日(土)、(株)新技術開発センターの首記講座(参加費は資料代の1000円のみ)に参加しました。 40〜50代の中堅以上の方がほとんどで、約60名と教室一杯で盛況でした。 第1部は技術士の方から「技術士試験とは」について圧倒されるほどの熱気の…

朝日新聞5月9日「九電、再生エネ事業者に送電停止要請 種子島で全国初」

【出典】朝日新聞 2015年5月9日版 エネルギー政策議論や原子力発電是非の裏で、足元で起こっている今が垣間見える記事です。 太陽光発電システムを施工・販売するサニックス(福岡市)は7日、全社員の16%にあたる600人規模の希望退職を募集すると発表…

朝日新聞5月9日「九電、再生エネ事業者に送電停止要請 種子島で全国初」

【出典】朝日新聞 2015年5月9日版 再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)の実情が露呈する記事です。 九州電力は7日、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)に基づく電力の買い取りをめぐり、鹿児島県の種子島の太陽光発電事業者…

2015年3月30日朝日新聞「「問い続ける」宝塚線事故裁判(下)」

JR西日本のHPで公開されている安全考動計画2017では、これまでの「安全基本計画」を踏まえ、「安全・安定輸送を実現するための弛まぬ努力」「リスクアセスメントのレベルアップ」「安全意識の向上と人命最優先の考動」「安全投資」に重点的に取り組み、具体…

朝日新聞10月25日「耕論 再生エネルギーの針路」

【出典】朝日新聞 2014年10月25日版 先日、9月24日に九州電力が、30日に北海道電力・東北電力・四国電力が、再生可能エネルギー発電設備の接続申込みに対する回答をしばらく保留することを公表した。また、同30日に沖縄電力が、再生可能エネルギー発電設備の…

原発を考える(その5)~東電常務の発言は無責任

【出典】朝日新聞 2014年3月29日版 http://www.asahi.com/opinion/?iref=com_gnavi 東電常務の発言を「原発事故の核心を正面から直視し、自分の言葉で率直に語っている」と評価するのには違和感を覚えた。当事者、それも技術部門のトップがそう言う物言いを…

原発を考える(その4)~エネルギー政策「原発ゼロ」からの転換

【出典】朝日新聞 2013年12月7日版 我々人類は、フクイチから何を学び、何を反省したのか。 この世に「絶対安全」はない。それなのにもう「想定外」は許されない。「安全」とは維持し続けるよう絶えず努力しなければ達成出来ない不安定な状態なのだ。それと…

京都亀岡 湯の花温泉 すみや亀峰菴(その2)

先ほどの記事の続きです。 翌朝、「徒然文庫」というライブラリーで、コーヒーを頂きながら、チェックアウトまでのひとときを過ごしました。ホームページでは以下のように紹介されています。 「旅館」での滞在を通して、近年では見る機会の少なくなった日本…

京都亀岡 湯の花温泉 すみや亀峰菴

京都亀岡市のすみや亀峰菴(http://www.sumiya.ne.jp/guestroom/kihoan.html)に家族4名で一泊。時期は10月初旬で紅葉には少し早すぎました。客室は「山の菴」という山の景色を望む掘りごたつのあるお部屋で、小さい子供が居たのでファミリープランで夕食は…